第19回となる平成27年度の助成・表彰は、「集積デバイス技術・LSIシステム」「光エレクトロニクス」「先端デバイス・材料」「エネルギー・環境エレクトロニクス」「バイオ・医用エレクトロニクス」のいずれかの分野に従事している研究者を対象に公募・選考し、研究業績表彰4名、交流研究助成12名の国内外研究者に対して総額2,600万円の助成金・表彰金を贈呈しました。
■ 研究業績表彰 総額900万円
我が国の大学、国公立研究所等の研究機関において、研究交流に基づき顕著な業績をあげつつある研究者を表彰するものです。
(敬称略)
丸文学術賞
(賞状、賞金 300万円および記念品 受賞者1名)
高本 将男(39歳・日本)
国立研究開発法人理化学研究所 香取量子計測研究室 研究員
光格子時計の実現とその高精度性実証への貢献
丸文研究奨励賞
(賞状、賞金 200万円および記念品
受賞者3名/賞金合計600万円)
岩瀬 英治(38歳・日本)
早稲田大学 理工学術院基幹理工学部 准教授
ミクロ構造に固有の力学を活用したMEMSの形成法の開拓と応用
所 裕子(39歳・日本)
筑波大学 数理物質系 准教授
新しい金属錯体系および金属酸化物系相転移物質の合成と機能材料への展開
藤枝 俊(39歳・日本)
東北大学 多元物質科学研究所 助教
遍歴電子メタ磁性転移による巨大磁気熱量効果の発見と磁気冷凍への応用
■ 交流研究助成
満年齢原則35歳以下: 受領者12名/助成金合計1,700万円
我が国の大学、国公立研究所等の研究機関が、研究交流を目的として海外から受け入れる外国人研究者、もしくは海外へ派遣する日本人研究者の研究費等を助成するものです。
(敬称略)
温 文(34歳・日本)
東京大学 大学院工学系研究科 特任研究員
運動主体感の高次認知処理の役割及びその神経基盤の解明
アフタブッザマン エムデイ(33歳・バングラデシュ)
筑波大学 大学院数理物質科学研究科 博士課程
バルク及びナノ粒子一軸性リラクサー強誘電体の巨大圧電応答のテラヘルツ、ブリルアン、ラマン分光法による研究
ジョン ニコラス ムーア(25歳・米国)
東北大学 大学院理学研究科 博士課程
原子核スピンの実空間撮像法による半導体内の原子核・電子相互作用の研究
スバティレイ スブラマニイエン パリマラム(31歳・インド)
京都大学 大学院工学研究科 博士研究員
キネシン運動特性変化によるタウタンパク質の検出システム構築
元国 献也(32歳・日本)
イェーナ大学 有機・高分子化学研究室 ポスドク研究員
剛直な主鎖骨格を有するレドックスポリマーを電極活物質に用いた電池の開発
チャン シュウュ(25歳・中国)
大阪大学 大学院工学研究科 博士課程
屈折導波路を用い円形共振器と導波路の結合効率の改善に関する研究
上原 知幸(34歳・日本)
防衛大学校 通信工学科 助教
光共振器を用いたレーザの周波数安定化の高度化に関する研究
ポルテラ アレハンドロ(39歳・キューバ)
東京工業大学 大学院総合理工学研究科 博士研究員
ナノスケールプラズモンアンテナによる単一細胞における細胞‐細胞外物質間相互作用の研究
張 峰(33歳・中国)
神戸大学 分子フォトサイエンス研究センター 学術研究員
テラヘルツ時間領域分光法と固体abinitio量子化学計算による単結晶タンパク質の低振動フォノンモードの解析
サスファン アルマン ウェラ(27歳・インドネシア)
大阪大学 大学院工学研究科 博士課程
第一原理シミュレーションによるグラフェン担持金属触媒の構造・電子状態と機能解明
ナガルジュナ アサム(26歳・インド)
九州大学 理学府 博士課程
高効率熱スピン注入を応用したワイヤレス・スピンデバイスの実現
張 熙讃(34歳・韓国)
東京工業大学 大学院理工学研究科 博士課程
噴霧熱分解プロセスを利用したピロ燐酸塩の合成とそのリチウム二次電池特性
■ 国際交流助成(海外旅費)
受領者43名/助成金額593万円を助成しました。
≫ 平成27年度 国際交流助成 受領者一覧はこちら
■ 産学官交流助成(国内旅費)
受領者1名/助成金額20万円を助成しました。
≫ 平成27年度 産学官交流助成 受領者一覧はこちら