一般財団法人「丸文財団」は、1997年(平成9年)に(旧)財団法人「丸文研究交流財団」として設立され、2010年に現在の名称・組織に移行する形で活動を続けてきた組織です。財団の創設以降、一貫して国内外の産業技術基盤の強化に資し、国際社会との調和の中で、我が国の経済社会の健全な発展に寄与することを目的としてきています。
我が国経済の持続的発展の基盤を確立し、同時に国際的な貢献も可能にするには、我が国の個人と組織が、国際社会において多様な側面で競争力を強め、新たな技術や産業を創出するのに必要となる創造的で高度な研究・開発を積極的に進めることが肝要です。しかし、近年、我が国の産業界や学界による研究・開発・イノベーションの取組みの国際的な競争力は、大変厳しい状況にあるといわれています。
特に、一部の産業における空洞化や急速に進む少子高齢化に加え、環境保全とエネルギー源確保の問題など、克服すべき諸課題を抱える我が国が、今後とも経済発展を持続していくには、優れた科学技術の創造に加え、優秀な次世代人材の育成が必須であります。
丸文財団は、大学、国公立研究機関の優れた若手研究者の顕彰活動を通じて研究を奨励するとともに、国際的な研究交流を可能とする助成事業を支援することで、次世代研究者たちが産業技術の創造や向上により大きく寄与できるよう、事業の推進に努めて参る所存です。

一般財団法人 丸文財団
理事長 榊 裕之
