国際交流助成受領者/国際会議参加レポート

令和6年度 国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・参加者名
新崎 公太良
(近畿大学 大学院総合理工学研究科 エレクトロニクス系工学専攻)
会議名
The 43rd International Congress on Applications of Lasers & Electro-Optics (ICALEO2024)
期日
2024年11月4日~7日
開催地
Loews Hollywood Hotel, California, Los Angels, USA

1. 国際会議の概要

The 43rd International Congress on Applications of Lasers & Electro-Optics (ICALEO 2024) は、The Laser Institute of America (LIA) が主催するレーザー加工に関する世界最大の国際会議の1つで2024年11月4日~7日に米国カリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッド、Loews Hollywood Hotelで開催されました。本年は、4つの主要なセッション、Laser Macroprocessing、Laser Microprocessing、Artificial Intelligence、Battery Manufacturing、Laser Additive Manufacturing、Frontiers in Laser Applicationsで発表が行われました。ポスター公演は2日目の夕刻に開催され、成果発表を行いました。

次回ICALEOはフロリダ州オーランドで開催予定です。


会場となったLoews Hollywood Hotel

メインホールにおける発表の様子

2. 研究テーマと討論内容


発表の様子

私は“Development of Wavelength Dispersion Measurement Method Using Fresnel Reflection of Fiber Under Test at Both End Faces”という題目でポスター発表を行いました。波長分散は光ファイバを伝搬する光の群速度の波長依存性であり、パルスファイバレーザーを構築する上で、スペクトルやパルス幅に影響するため重要なファイバ特性です。従来の主要な測定法は十分な時間分解能を得るために数百m以上の長尺な被測定ファイバ (FUT: fiber under test) が必要です。そのため特定の波長域に強い吸収を持つ希土類添加ファイバや生産長が短いスペシャリティファイバの測定は困難です。本研究ではフレネル反射 (FR: Fresnel Reflection) を利用することでFUTに共振器を構成し、測定する手法を開発しました。その結果、従来手法と比較して100分の1以下のFUT長で波長分散測定が可能であることを発表しました。

討論内容は、従来の測定法と比較した際の利点や測定原理の差異、産業分野への導入などに関しての質問であり、有意義なアドバイスをいただきました。

3. 国際会議に出席した成果
(コミュニケーション・国際交流・感想)

私は今回、初めて海外で開催された国際会議に参加しました。初めての国際会議で、自分の英語が通じるのか不安でしたが、多くの海外の研究者とポスター発表やレセプションを通じて交流することができました。

ポスター発表では、ドイツやアメリカの研究者と自分の研究内容について議論を交わすことができ、異なる視点から自分の研究を振り返る良い機会となりました。しかし、英語でのスピーキング能力にまだ十分な自信が持てず、詳細な説明になると単語を並べるだけで、相手の理解を得るのに苦労しました。この経験から、今後はよりスムーズに説明できるよう、英語力の向上が必要であると痛感しました。

技術者として、さらに深い議論を交わすため、またグローバルな社会に貢献できる人材となるためには、英語力の向上は不可欠だと考えています。今後は英語の習得に一層取り組み、国際的な場で活躍できるよう努力していきたいと思います。

最後に、今回の国際会議に参加するにあたり、貴財団からのご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

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