プレナリーセッションの様子
Optics & Photonics Taiwan, International Conference (OPTIC 2017)が台湾高雄市の国立中山大学において12月7日~12月9日までの間、開催されました。本会議は、光学およびフォトニクスに関する最新技術についての研究報告が行われる、台湾で最大の国際会議です。
本会議では、プレナリー講演5件、招待講演27件、チュートリアル3件、口頭発表260件、ポスター発表372件が行われました。また、著名な研究者の発表が数多く行われ、非常に活気のある会議でした。
口頭発表の様子
本会議において、私は「All-Optical Modulation Format Conversion From OOK and QPSK to 8QAM using XPM and XGM」という題目で口頭発表を行いました。
変調フォーマット変換は、将来のフォトニックネットワークにおいて、ゲートウェイノードや通信するパケット占有帯域の柔軟な制御によるスペクトルの有効利用を目的としたエラスティックネットワークの実現などにおいて有用となると考えられています。本研究では、相互位相変調(FWM)と相互利得変調(XGM)用いたOOK (On-Off Keying) とQPSK (Quadrature Phase Shift Keying) から8QAM (8-ary Quadrature Amplitude Modulation) へのフォーマット変換システムを提案し、計算機シミュレーションにより変換性能を評価しました。
提案するフォーマット変換の変換特性評価は、オプティシステムという計算機シミュレーションソフトを用いて行いました。シミュレーション結果から、エラーフリーのフォーマット変換が可能であることを確認し、提案した手法が実現可能であることが示されました。現在は提案した手法を実験的に実現することを検証しています。
国際会議での口頭発表は初めての経験で不安な要素が多々ありましたが、先生方の指導の下、何とか達成することができした。他の発表者の口頭発表と比較して、自分の英語能力や、プレゼンテーション技術の低さを痛感しました。しかし、発表態度や英語の発音など、参考にすべき点を多く学ぶことができました。学んだことを今後の発表に生かしていきたいと考えています。また、著名な研究者や研究分野が同じ方々の発表を聴き、興味深い研究、または自分の研究に生かすことのできる技術など、多くの知識を得ることができました。
今後は、英語力の向上とともに、今回の学会で得た知見や経験を活かし研究に精進していきたいと考えています。最後に、本会議の参加にあたり、多大なご支援をいただいた貴財団に心より感謝申し上げます。