国際交流助成受領者/国際会議参加レポート

平成28年度 国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・参加者名
クアドラ ラファエル
(秋田県立大学大学院システム科学技術研究科 機械知能システム学専攻)
会議名
International Mechanical Engineering Congress & Exposition 2016 (IMECE2016)
期日
2016年11月11日~17日
開催地
フェニックス、アリゾナ州、アメリカ合衆国

1. 国際会議の概要

アメリカ機械工学学会(American Society of Mechanical Engineers, ASME)は、アメリカ合衆国における機械工学関連の主要な学会であり、その中でもASME International Mechanical Engineering Congress & Exposition (IMECE)は毎年秋に開催される、世界最大の学術的な機械工学国際会議である。この国際会議では世界の機械工学の研究者が一堂に会して、情報の交換・発表を行う。毎回約6,000名の参加者が集まる。先進の製造、航空宇宙、先進のエネルギー、流体工学、伝熱、デザイン工学、材料とエネルギー回復、応用力学、レール輸送、微小工学、生物工学、内燃機関、環境工学とより多くの研究者が集い、活発な研究討議がなされる。

今回のASME IMECE2016はアメリカ・アリゾナ州フェニックスで2016年11月11日~11月17日の7日間開催され、世界中の研究者が集った。

2. 研究テーマと討論内容

発表中の写真

討論内容:
針状ヘマタイト粒子を対象とした逆磁気粘性効果の理論予測を実験により確認する。本研究では様々なパラメーターを変化させ逆磁気粘性効果の特徴を詳細に解明する。実験としては、針状ヘマタイト粒子を調製しコーンプレートが粘度計およびヘルムホルツコイルを用いて、せん断流および一様印加磁場中における針状ヘマタイト粒子分散系の粘度測定を広範囲に行う。従来の実験では明らかさていなかった、広い磁場の領域での逆磁気粘性効果の特徴を実験的な明らかにし、理論的な予測を定性的によく再現することを示した。しかしながら、アスペクト比の異なるヘマタイト粒子の分散系や、また体積分率への依存性に関しては、凝集現象も含めてさらなる実験的な研究が必要であると考えられる。
発表後には、逆磁気粘性効果を発生させるメカニズムは何か、理論と実験は定性的に非常によく一致しているが定量的にはどうか、などの質問をいただいた。

3. 国際会議に出席した成果
(コミュニケーション・国際交流・感想)

初めての学会参加が国際会議(IMECE)という大きな学会で非常に緊張したが、その反面様々な研究者に会えるということで胸が高鳴っていました。英語による口頭発表は緊張しましたが一度話し出したら緊張が解け発表を楽しむことができました。また、質疑応答は何度か質問者に質問を聞き直す場面があったので自身の英語スキルをもっと向上させる必要があると感じました。昼食などの空き時間では、様々な研究者と研究に対する姿勢や、大学での研究内容などと、いろんなテーマでお話をすることができました。このような大規模な国際会議に参加するというのは貴重な体験で非常に良い刺激を受けました。

最後に、このような貴重な経験をするにあたり、ご支援いただいた丸文財団様に心より感謝申し上げます。

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