国際交流助成受領者/国際会議参加レポート

平成27年度 国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・参加者名
大木 達也
(埼玉大学 大学院理工学研究科 物理機能系専攻)
会議名
25th International Photovoltaic Science and Engineering Conference (PVSEC-25)
期日
2015年11月15日~20日
開催地
韓国・釜山

1. 国際会議の概要

PVSEC-25 Pamphlet

International Photovoltaic Science and Engineering Conference (PVSEC)は世界でも有数の太陽光関連の国際学会であり、25回目の今回は2015年11月15日~20日にかけて韓国・釜山のBEXCOで催されました。講演は研究開発、産業、金融、政治などの様々な観点から行われ、10セクションに20カ国、670件の発表がありました。次回、PVSEC-26は2016年10月23日~28日にシンガポールで行われる予定です。

2. 研究テーマと討論内容

口頭発表の様子

“Chemical Mist Deposition(CMD) of PEDOT:PSS on Textured c-Si for Efficient c-Si/PEDOT:PSS Heterojunction Solar Cells” という題目で口頭発表講演を行いました。

結晶シリコン基板に溶液からの有機半導体を塗布し、簡便な電極を作成することで12%を超える太陽電池性能を有する新型太陽電池についての内容で、私の発表はその中でも有機半導体溶液をミスト化してシリコン基板上に塗布するCMD法という有機薄膜作成法に着目したものです。特に、成膜時に印加する電圧によるミストの挙動観察とそれらが膜質に与える影響を観測・考察しました。質疑応答では電圧の効果についてより深い議論を行うことができ、講演後に他機関の方から直接お褒めの言葉もいただくことができました。

3. 国際会議に出席した成果
(コミュニケーション・国際交流・感想)

発表では研究背景だけでなく、文化的背景も違う人々にどのように自分の意見を伝えるかということをたくさん考えることができ、ひとまわり成長できた気がします。また、自分の考えを母語の違う人に伝えられる英語というツールの偉大さを改めて実感しました。

学会の内容は多岐にわたり、また、一流の研究者の方々の発表を聞き、議論を行うことで今後の研究に対するアイデアとモチベーションを得ることができました。ポスターセッションで知り合った同じ内容の研究を行っている他大学の学生とは、研究内容について現在もメールで議論しています。

最後になりますが、本学会への参加にあたって貴財団より御支援を賜りましたことを心より感謝申し上げます。

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