今回参加したECS Conference on Electrochemical Energy Conversion & Storage with SOFC-XIVは最先端の電気化学を研究する研究者の大規模な国際会議である。開催地は英国、グラスゴーで7/25-7/31の間に行われた。国際会議は大きくわけて固体酸化物燃料電池、バッテリー、低温域燃料電池、の三種類に分けられており、ポスター発表と口頭発表があり、ポスター発表は全部で326件、口頭発表は369件あった。どちらの発表でも、固体酸化物燃料電池の発表が半分以上の割合を占めていた。
今回私は、Octane steam reforming and electrochemical reaction on Cu-GDC cermet anode of internal reforming solid oxide fuel cell、Cracking reaction of octane fuel and electrochemical reaction on Ni-YSZ cermet anode of internal steam reforming solid oxide fuel cell、Prevention of Sulfur Poisoning and Performance Recovery of Sulfur- Poisoned-Anode Electrode by Shifting Anode Electrode Potentialの3件をポスターにて発表した。この3件とも現在の固体酸化物燃料電池は燃料の種類が多様化できるという観点や、現在の地球エネルギー問題から、液体炭化燃料を直接導入する研究に着目した。その際には大事になるのが改質方法と、炭素析出を抑えるための電極材料である。
今回発表した2件は水蒸気改質法を用いて液体炭化燃料を使用した際の炭素析出と発電について討論した。もう1つは液体炭化燃料を用いて発電した際に硫黄被毒が問題となっているため、その問題を解決するための討論をした。
今回の国際会議に出席したことで、他大学の研究者や教授などいつもでは接する機会のない方々と接することができ、また多くの意見をいただけた。その他にも現地の学生や他大学の学生の人たちともコミュニケーションをとることができ、様々な意見交換が行えた。
自身の発表の場では、多くの質問に対して、英語で答える環境を経験した。研究についても様々な方から多くの意見とアドバイスをいただき今後の研究活動の大きな助けとなった。
今回国際会議に参加したことで、英語でコミュニケーションをとることが大事なのだということを再認識した。
今回のECSの参加・発表とういう貴重な機会にたいして多大なご援助いただきました、丸文財団に厚く御礼申し上げます。