会場となったWorld Trade and Convention Centre
International Conference on Biomagnetism (BIOMAG)は、生体磁気関連の国際会議であり、2年に1度開催されます。第19回目となる本会議は、カナダ ノバスコシア州ハリファックスにあるWorld Trade and Convention Centreにて8月24日から28日までの5日間開催されました。発表件数は約550件(口頭発表:約150件、ポスター発表:約400件)で、特に、脳磁図・生体磁気刺激に関する発表が多く見受けられました。2年後のBIOMAGは韓国 ソウルにて開催される予定です。
ポスターセッション会場
ポスター発表の様子
“Towards micro-magnetic stimulation of autonomic nervous system ~Development of in vitro model system~”という演題でポスター発表を行いました。
生物の恒常性は自律神経系がバランスよく働くことで実現します。しかし、自律神経系の異常な活動が起きてしまうと、心房細動をはじめとするさまざまな疾患が生じてしまいます。これらの疾患に対する有効な治療方法の1つとされる“neuromodulation”を、患者にとって非侵襲的な刺激方法として着目されている「磁気刺激」によって実現させることを目指し、自律神経系に対する磁気刺激の効果を、細胞・分子レベルにて評価できるシステムを構築したという内容を報告しました。
本会議は、生体磁気関連という比較的に幅の狭い分野ではありますが、多くの研究者が参加しており、非常に興味のある発表を数多く拝聴することができました。特にポスターセッションは昼食時に開催され、サンドイッチやコーヒーを片手に、気楽に討論することができました。発表時間のみならず、休憩時間等も、多くの参加者とコミュニケーションを図ることで、飛躍的にコミュニケーション能力を向上させることができました。さらに、異国の文化に触れることができたことに関しても、非常に有意義でした。
最後に、本会議に参加するにあたり、多大なるご支援をいただきました一般財団法人丸文財団に心より感謝し御礼を申し上げます。
昼食を片手に議論が行われている様子
ハリファックスのウォーターフロントにて