直面するエネルギー問題解決には革新的な新技術の開発がこれまで以上に希求されています。その中核をになうエレクトロニクス・光科学分野でブレークスルーとなる成果をあげ、創エネ・省エネ技術の先頭を走っている7人の司会、及び講師の方(丸文研究業績表彰受賞5名含む)が、プログラムに記載されているように最先端の研究成果や今後の展望を講演、議論しました。
座長:小川 哲生(大阪大学)
講演の様子
14:30 丸文シンポジウム
座長: | 小川 哲生 (大阪大学) 森 勇介 (大阪大学) 菰田 卓哉 (パナソニック電工) |
パネリスト: | 天野 浩 (名古屋大学) 城戸 淳二 (山形大学) 染谷 隆夫 (東京大学) 中井 徳太郎 (環境省) 野田 進 (京都大学) |
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座長:(左から)小川、森、菰田
パネリスト:(左から)
天野、城戸、染谷、中井、野田
丸文シンポジウムでは、講演者を中心にパネリストを構成し、日本の科学技術や大学教育の現状や問題点、将来展望など多岐にわたる内容の討論がなされました。最初に、我が国が世界に誇る研究成果である、LEDと有機ELのそれぞれのイノベーションの経緯と特徴を天野先生、城戸先生にお話しいただきました。そして、フォトニック結晶やフレキシブル有機デバイスによるLEDや有機ELのさらなる高効率化や新しい太陽電池の概念についての討論、企業が大学等に望む研究開発の内容、研究開発に対する行政からの視点や問題点、さらには研究開発を担う人材育成の現状や課題など多岐にわたる議論がなされました。
創エネ・省エネに関する科学技術研究の動向や将来に興味を持つ多くの方々に参加いただき、盛況のうちに終了しました。聴講者だけでなく、講演者にも好評で、楽しく盛り上がることができました。また、休日にもかかわらず、企業や他大学からの参加者数が全参加者数の40%を超えていることからも、本シンポジウムが取り上げたテーマの重要性や講師陣の質の高さが客観的に評価されているように推察できます。最後に、丸文財団といたしましては、丸文研究業績表彰受賞者らが、受賞後も当該分野で活躍されていることを再確認できたとともに、丸文財団が実施しています社会貢献活動の効果的な宣伝(広報)にもなりました。関係各位に厚く御礼申し上げます。