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国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
岡田 和也
(秋田県立大学 大学院システム科学技術研究科 総合システム科学専攻)
会議名 ヨーロッパ流体力学国際会議 (EFMC12)
期日 2018年9月9日〜13日
開催地 オーストリア ウィーン ウィーン工科大学
1.国際会議の概要

EFMC12は、ヨーロッパ力学会が2年毎に主催する流体力学国際会議で、流体力学の主要な国際会議の1つである。米国や日本からも多くの流体関係の研究者が一堂に会して、情報の交換・研究発表を行う。毎回参加者は、約500〜800名である。本国際会議は、流体の諸問題の高いレベルでの学術的な研究討論を思考しており、毎回活発な深いレベルでの研究討議がなされている。今年のEFMC12は、ウィーン工科大学で開催され、約800〜1,000名の研究者が集まった。14パラレルセッション方式で発表が行われ、活発な研究討議がなされた。

今回の学会において、私は主に、自身の研究と深く関係するレオロジーサスペンションのセッションに参加し、発表と討論によって粒子分散系を対象とした流体ミクロシミュレーションに関する研究を進める上で、重要な情報と知見を得ることができた。

2.研究テーマと討論内容

研究テーマ:
Elucidation of the mechanism of a microjet arising in an electro-conjugate fluid by means of lattice Bolzmann simulations

討論内容:
本研究の目的は、現在に至って未だ解明されていない電界共役流体のマイクロジェットの発生メカニズムの解明である。高電場の状況下で生じる電界共役流体の強いマイクロジェットの発生メカニズムを数値シミュレーションを用いて解明を試みた。数値解析にあたり高電場において陽極の突起部もしくは電気力線が集中している表面から電荷が流体に注入されると仮定して、マイクロジェットの発生メカニズムとしての妥当性を検討した。数値シミュレーション法としては、クーロン力を付加した格子ボルツマン法により流れ場を解き、電場分布および電荷分布はそれらを支配する基礎式を離散化することで得られる差分方程式を数値的に解いた。また、シミュレーションによって得られた速度ベクトル図を実験値と比較することによりマイクロジェット発生メカニズムの妥当性が示された。

発表後には、実験においてどのようにマイクロジェットの速度分布を得たのか、また、電極間距離はどの程度のスケールで、シミュレーションではどのように再現しているのかなどの質問をいただいた。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

国際会議における口頭発表は、何度も経験しているがとても緊張した。これまでの口頭発表では、自身の英語スキルが足りないことから、指導教員に補助を受けていたが、今回の発表では、指導教員に補助されることなく質疑応答ができたため、とても自信をつけることができた。しかしながら、質問されてから答えるまでに時間がかかってしまったため、自信の英語のスキルはまだ十分でないことを再認識することができた。私は、現在博士課程1年であるため、今後の国際学会では、質問に対して即座に答えられるように英語のスキルをさらに高めていきたいです。また、会場で出会った研究者やポスドクの方から、留学に関する話を聞くことができた。私の大学では、めったに聞くことができないような非常に貴重な話であるため、とても参考になった。

最後に、このような非常に貴重な経験をするにあたり、ご支援をいただいた丸文財団様に心より感謝申し上げます。

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