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表彰・助成事業のご紹介

国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
Truong Hoang Anh
(東北大学 大学院医工学研究科 医工学専攻)
会議名 6th International Symposium on Sensor Science (I3S 2018)
期日 2018年8月6日〜8日
開催地 Kenting, Taiwan
1.国際会議の概要

International Symposium on Sensor Science(I3S)はセンサの理論から応用にわたる様々な研究、新技術および最新動向について討論できる、毎年欧米またはアジアで開催される学会である。今年は台湾、ケンティンにて8月6日から8日まで開催された。工業分野、環境および医薬学の製品技術や装置生産において、センサは欠かせないものであり、注目されている研究テーマである。今回は、参加者はセンサに関連する業界の様々な分野における、世界各国の企業、研究所に所属する専門家、研究者で約130人であった。ここで、化学センサ・バイオセンサの他、IOTセンサの開発・応用とその基礎となる学理について議論される。会議の内容はSensorsという有名な学術ジャーナル(インパクトファクター2.677)の特集号に収録される。

2.研究テーマと討論内容

「A chemical imaging sensor with multi-well structure for high-throughput analysis」という題名で、口頭発表を行った。臨床デバイスとして、ごく微量の被検液に含まれるイオンや分子を測定する技術が必要とされている。本論文は、多数で微量の被検体を測定できる化学イメージセンサの開発を目標としている。昨年度までの申請者の研究結果から、センサ基板を部分的に薄くすることで、解像度の向上、SN比の改善と機械強度を両立させることができることが分かった。本研究では、加工されたセンサ基板上に、検体を保持することができる多数のウェル構造を設け、一枚のセンサで多数の検体の分析を実現している。これは、高いスループットで多くの検体を測定できる技術の発展に繋がると考えられる。今回の発表内容では、センサ上、複数の大腸菌大腸菌の代謝活動の速度を観測できる結果に基づいて、今後のセンサ応用研究に広がるテーマである。しかし、現在ではセンサ上で直接培養することができないため、この課題を今後検討する必要がある。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

世界でもセンサ分野に関する経験が豊富な科学者より、センサの歴史から最新技術に関することまでを、Keynoteとして、講演いただきました。その他にも、バイオ-化学イメージセンサ分野での、研究内容が近いグループと対話することができて、さらに深く研究に興味を持ち、研究の助けになりました。また、本研究で使用しているセンサと同様の仕組みで、様々な研究や応用が実現されていることがわかりました。そのため、本研究のセンサの性能向上という研究が他の研究の役に立てると考えています。

また、この学会がきっかけで、台湾を初めて体験できました。会場からホテルまでは約10分で、道の両側にナイトマーケットが17時から23時まで開催されていました。気温は36℃でしたが、海の風が吹いていて、町の活気と自然を味わうことができました。

学会への参加にあたって、丸文財団からご支援をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。


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