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国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
増井 周造
(東京大学 大学院工学系研究科 精密工学専攻)
会議名 Conference on Lasers and Electro-Optics (2017 CLEO)
期日 2017年5月14日〜19日
開催地 アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ
1.国際会議の概要

本学会2017 CLEO, Conference on Lasers and Electro-Opticsは、レーザーに関する、最先端の基礎、応用研究を幅広く扱う学会であり、光学素子メーカーの大きな展示会を併設するなど企業との活発な交流も大きな特徴であった。学会参加者は4,000人を超え、展示企業から200人以上の参加、2,000人もの研究発表が行われた。昨年と同じく、シリコンバレーに位置するサンノゼで開催された。学会期間中は15ものセッションが同時に行われ、メタマテリアル、アト秒分光など最先端のトピックが盛んに議論されていた。また、ポスターセッションとハッピーアワーを同時に行い、飲み物を片手に発表を聞くなど議論を活発にする工夫が感じられた。次回の会議である2018 CLEOもアメリカカリフォルニア州サンノゼで行われる予定である。

2.研究テーマと討論内容
≪ポスター発表の様子≫

本学会では、「Highly Sensitive Back-Focal-Plane Interferometry for Tracking Nanoparticle Position」と題しポスター発表を行った。
レーザートラッピング技術は、ナノ、マイクロサイズの誘電体を集光レーザーによって補足する技術であり、幅広い分野で応用がなされている。また、補足された粒子の変位計測技術は、ピコニュートン単位の微小な力を計測可能なことから、生物分野などにおいても重要性が認識されている。しかし、補足された粒子が小さくなるにつれて、散乱光の強度が減少することから取得信号が非常に小さくなってしまうことが課題である。そこで、本報では粒径10nm粒子の変位計測を目標として、後側焦点面干渉法とレーザーを遮断するマスクを組み合わせた手法を提案した。提案手法では、計測原理の理論的な解析に基づく、計測用レーザーを遮断するマスクを設計することで、微小な信号を効率良く取得できる。その結果、理論的に感度が4倍に向上する可能性が示された。また、高感度化の実証実験では実際に感度が2倍に向上することを確認し、新しい高感度ナノ粒子変位計測法の実証を行ったことを報告した。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

世界中のレーザー関連の研究者が集まる本学会において、ポスターセッションでは我々の研究したナノ粒子の変位計測法について15人を超える学生、研究者と議論することができ、現状の問題点、今後の方針など参考になるものが多かった。私自身初めてのポスターセッションであり、相手の理解に合わせて発表を進めていくこと、多くの人と交流できることに醍醐味を感じた。

最後になりますが、本国際会議に参加するにあたり、丸文財団からご支援をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

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