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過去の受賞・受領者

国際交流助成受領者による国際会議参加レポート

受領・
参加者名
本田 拓也
(金沢大学 大学院自然科学研究科 電子情報科学専攻)
会議名 SPIE Smart Structures + Nondestructive Evaluation
期日 2018年3月4日〜8日
開催地 Embassy Suites by Hilton Denver, Denver, Colorado, USA
1.国際会議の概要

SPIE Smart Structures + Nondestructive Evaluationは知能材料・スマート構造物に関する分野の国際会議であり、この分野における世界有数の国際会議の一つである。1,000人規模の参加者を誇り、知能材料やセンシング、スマート構造物の応用、ヘルスモニタリングなどの広い分野で口頭発表とポスター発表が行われた。また、プレナリー講演やチュートリアル、EAP(Electroactive Polymers)や3Dプリンタのデモンストレーション等の興味深い講演も行われた。

今回の会議はアメリカ コロラド州 デンバーにある、Embassy Suites by Hilton Denver Convention Centerにおいて3月4日から3月8日までの計5日間開催された。ポスター発表は二日間あり、18時から19時30分まで飲み物と軽食を片手に活発な議論が交わされた。

来年度は2019年3月3日から3月7日にかけて開催される予定である。

2.研究テーマと討論内容

我々は圧電シャント制振という圧電素子を用いたセンサレス制振について考え、その設計法を研究している。圧電シャント制振はシャント回路という電気回路を用いて制振を行う手法である。従来研究では様々な電気回路が提案されてきたが、本研究ではオペアンプを用いて実現される負性キャパシタ回路を考えており、この回路は高い性能を持つことから注目されている。しかし、厳密な安定性解析は行われていないこと、回路パラメータ設計が難しいことが問題点である。本研究ではCMA-ESという確率的数値最適化法を用いてパラメータ設計を行う手法を提案した。また、最適化の際に内部安定性評価を行うことで最適化後の回路パラメータが内部安定性を満たすパラメータとなることを保証した。これにより内部安定性を満たし、制振性能を向上させる回路パラメータ設計法を提案した。

当該会議において研究成果を「A Parameter Tuning Method of Negative Capacitor Circuit for Piezoelectric Shunt Damping」と題してポスター発表を行った。ポスター発表では様々な研究者の方々に興味をもっていただき、有意義な議論を行うことができた。

3. 国際会議に出席した成果(コミュニケーション・国際交流・感想)

本会議では振動制御に限らず様々な分野の発表があり、異なる研究分野の発表やデモンストレーションに参加することは自分にとっての大きな刺激となった。また、ポスター発表では同じ研究分野の研究者と議論の機会が有り、今後の研究活動に対する知見を得ることができ非常に有意義であった。

本会議への参加は私にとって初めての国際会議への参加であり、国際会議の雰囲気や海外の研究者の方々と触れ合えるという得難い経験を得ることができた。発表では私自身の英語能力の不足のから、いただいた質問に適切に答えることができなかった。研究者としてより議論を行うため英語によるコミュニケーション能力の向上が必要であることを痛感し、今後は英語能力の向上に精進する必要を感じた。

最後に、本会議への参加にあたり多大なご支援をいただいた貴財団に心よりの感謝を申し上げます。

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